マインドフルネス・セラピーは
「マインドフルネス」という考え方がベースになっています。
近頃、耳にするようになった
「マインドフルネス」って、そもそも何なのでしょうか?
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは
もともと仏教からはじまった瞑想法に
由来している考え方で
「今ここの自分に中にある感覚に
注意を集中している心のあり方」
のことをいいます。
リラックスできる状態で
今ちょっと、自分の内面に注意を向けてみましょう。
まず聞こえてくる音に注意を向けましょう。
小鳥の鳴き声、車の音、風の音、空調の音・・・
今まで聞こえなかった遠くの音や
かすかな音も聞こえてくるかもしれません。
それだけで心が落ち着き
心地良い気分になるかもしれません。
その感覚をじっくり味わってみましょう。
その次は
自分のからだの感覚に
じっくり注意を向けてみます。
もしかすると、頭が重い、肩が痛い
お腹に違和感を感じる・・・
普段あまり気に留めていなかった
身体の感覚に気がつくかもしれません。
また、かすかな不安感や落ち着かない感じ
胸がモヤモヤする・・・
そんな心の感覚も感じるかもしれません。
特にネガティブな感覚や感情は、
「良くないもの」と捉え
なるべく感じないように
無意識的にスルーしてしまいがちです。
しかし、マインドフルネスでは
ポジティブな感覚も、ネガティブな感覚も
良いとか悪いとかというジャッジをしないで
ただ、そのまま
「こんな感覚があるんだなあ・・」と感じていきます。
そして、
痛みや苦しみ、違和感などの
ネガティブな感覚や感情も
何とかしようとか、なくしていこうとはしません。
「どうしてこんな感情が出てくるのか」
「きっとこうだから、こうなるのだ」
など原因の追究をしたり、評価したりもしません。
ただ、そういう感覚や感情が
自分の中に存在しているという
「事実」をそのまま受け止めて
そのまま丁寧に感じていくだけです。
ネガティブな感情もあなたの大切な一部
ネガティブな感覚や感情は
「悪いもの」「ダメなもの」と見なされてしまい
そういうものが自分の中にあるということを
認めたくないし、感じたくないので
頭から否定をしたり
蓋をして、なかったことのようにしがちです。
しかし、そんなネガティブな感覚や感情も
すべて意味があって出てくるもので
自分の大切な一部なのです。
それなのに、それを否定されたり
無視されたりすると、どうでしょうか?
もし、ネガティブな感覚や感情が
「ひとりの人」だと考えたら
悲しみや怒りでいっぱいになるでしょう。
マインドフルネスでは
悲しみ、不安、怒り、怖れなど
どんな感情でも、ジャッジしないで
そのまま感じ、受け止め
共感し、寄り添っていきます。
「ああ、苦しかったんだな・・・
怒ってたんだな・・・」と。
本当の自信って?
自分に自信を持つためには
「人よりも何かができないと」
「人格が優れていないと」
「欠点を克服しないと」
自信を持てないと
考えている人も多いと思います。
しかし、そうやって
自信を持つために頑張っても
やはり、上には上がいるし
やはり、ダメなことをやらかしてしまうし
結局はキリがないのです。
本当の自信とは
人よりも優れているから
何かを達成したから
持てる自信ではなく
ポジティブな部分も、ネガティブな部分も
良いところも、ダメなところも
自分のすべてを受け入れるところから
生まれてくるのではないかと
私は考えています。
ネガティブな感覚や感情も
何かワケがあって出てくるものだと
信頼して、つきあうことができる。
それが本当の「自信」だと思うのです。
自分自身の中に「事実」として存在する
感覚や感情にしっかりと目を向けて
感じていくことにより
だんだん「本当の自分」が見えてきます。
堂々と自分らしく生きていくためには
他の誰のものでもない
「自分自身」の感覚に目覚め
「自分自身」の感性を高めていくことが
必要だと思っています。
マインドフルネス・セラピーとは
マインドフルネス・セラピーは、
本当の自分の感覚を目覚めさせることにより
本来持っている「いのち」の力を引出し
不必要な苦しみから解放していこうとする
全く新しいセラピーです。
マインドフルネスというと
「瞑想」をイメージする方も多いと思います。
マインドフルネス・セラピーでは
マインドフルネスの状態になりやすくするために
瞑想を用いたりはしますが
瞑想自体に重点を置くセラピーではありません。
自分の本当の感覚に目覚めることにより
それを軸として自分を信頼し、
本来の自分らしく生きていけるようにサポートするのが
マインドフルネス・セラピーです。