マインドフルネス・セラピーでは
ネガティブな感情を
大切に扱い、対話し、共感していきます。

「ネガティブな感情を大切にする」というと
ちょっと不思議な感じがするかもしれません。
私たちは「ネガティブな感情は良くないもの」と
教え込まれてきたからです。

なぜ、ネガティブな感情も
大切にしないといけないのでしょうか?

ネガティブな自分はダメなの?

すぐ怒ってしまう自分
すぐ凹んでしまう自分
すぐ嫉妬してしまう自分
すぐ不安に駆られてしまう自分
すぐにくじけてしまう自分

そんな自分に嫌気がさしたことはありませんか?

今まで、みなさんは
こんな自分じゃダメだと
原因や改善方法を探し
ネガティブな自分を克服するために
一生懸命頑張ってきたかもしれません。

もっと「ちゃんとした自分になれば」
もっと「心の強い自分になれば」
もっと「何かができる自分になれば」
自分に自信が持てるようになって
ネガティブな自分から解放される・・・

でも、本当にそうならないと
自分に自信が持てるようにならないのでしょうか?

ネガティブな感情にはワケがあります

今までは、ネガティブな感情はできるだけなくし
いつもポジティブな状態でいることが
良しとされていたようなところがあります。

もちろん、ポジティブな状態でいた方が
物事をスムーズに進めていくことができるし
楽しく良い気分でいることができます。

しかし、「存在するもの」には
すべて意味があると思うのです。
自分の中に「ネガティブな感情」が出てくるのなら
それも、すべてワケがあって
出てきているのではないでしょうか?

私は、どんなネガティブな感情でも
そもそも感情に善い悪いはなく
すべて自分の大切な一部だと考えています。

だからこそ、どんな感情でも
なかったもののように蓋をせず
まず、その存在をしっかりと認めてあげることが
大事なのではないかと思います。

ネガティブな感情が出てくると
早くなくしてしまいたいと思ってしまいますが・・

実は、ネガティブな感情というのは
心から追い出さず
居場所をつくってあげて
優しく寄り添ってあげると
自分の奥底にしまいこんでいた
「自分の本当の気持ちや願い」を語り出すのです。

感情や感覚のブロック

社会の枠組みの中で生きていかねばならない大人は
さまざまな思い込みにとらわれています。

それで、知らず知らずの間に
大人の価値観を
子どもに押し付けてしまっている場合が多いのです。

親や周りの大人たちに
ありのままの自分の存在や気持ちを無視されたり
否定されたりしていると
子どもは嫌な思いをしないように
自分の感情や感覚をブロックするようになり
自分自身を守るための「思い込み」や
「自分の外側の価値観」を基盤にして
生きていくようになります

それは、大人になっても続いていきます。

しかし、そういう状態は
「本当の自分を生きている」ではないため
いつもどこか人生に苦しさや違和感、
生きづらさを感じてしまいます。

人間関係がうまくいかないというのも
「本当の自分」を生きていないことによる
自信のなさから来ていることが多いのです。

「いのち」はどんなときでも自分を生きることを諦めていません

たとえ今、
「本当の自分を生きている」状態でなかったとしても
根底にある「いのち」は
自分を生きることを諦めていません。

実は今、自分を悩ませている
「ネガティブな感情」や「からだの違和感」こそが
自分の「いのち」の声の表れであり
叫びであったりするのです。

「いのち」は自分自身に
「ネガティブな感情」や「からだの違和感」を通じて
「本当はこうしたい!」
「本当はこういうふうに生きたい!」
「本当の自分を生きたい!」と
一生懸命訴えてきているのです。

だからこそ
「いのち」の声である
心やからだの感覚にしっかりと気づいてあげ
丁寧に対話していくことにより
本来あなたが持っている
限りなく素晴らしい力が呼び覚まされてくるのです。

しかし
長い間、感情や感覚をブロックしてきた人には
いきなり一人で
自分の心やからだの感覚に
向き合っていくのが難しい場合も多いです。

マインドフルネス・セラピーでは
そういった方々が
自分の感情や感覚に安心して向き合い
しっかりと感じ取ることができるよう
サポートしていきます。

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